弐段受験課題

 

合気道の稽古で取りえた事

 

諏訪道場 平田 修作

 

 

 

私は20代半ばまで運動をしてこなかった為に体が細く体力もありませんでした。これではいけないと一念発起し、まずは自分のペースでできるランニングや筋トレなどを始めたのですが、

 

さらなる充実感と身体能力の向上を目指し、家の近くにあった合気道諏訪道場の門を叩きました。物事を継続するのが苦手な私にとって、最初は道場に通うこと自体がチャレンジでした。それでも軟弱な自分を変えたいという思いのもと、出られる稽古には辛くても極力出るように心がけました。

 

 

 

根気良く稽古を続ける中で、上手く出来なかった事が少しずつ上達していると感じ、気づけばどんどん楽しくなり、益々稽古に身が入るようになっていきました。普段から歩き方や姿勢を意識する事で体幹が鍛えられ、筋力のバランスが良くなりました。また生活態度や精神状態に至るまで、合気道を始める前とは歴然と違っていて、心身ともに整うという感覚が得られたことは一つの大きな成果だと言えます。

 

 

 

合気道は試合がないですが、稽古は技ごとに毎回相手を変えて左右交互に練習をします。最初の人には出来た技が別の人にはかからなかったり、左右で出来が違うという事があります。毎回試合に挑む様に真剣に相手と向き合い、その時々の状況に合わせて取り組む事で、集中力や柔軟性を養う事が出来ると思います。日々の多忙な生活の中でも一つ一つの物事に気持ちを切り替えて取り組み解決していく力につながっていると思います。

 

 

 

道場では普段出会うことのない様々な世代、職業の人と稽古を通して交流があり、とても貴重な場です。これまで合気道を楽しく続けてこられたのは、諏訪先生をはじめ先輩方や共に稽古をしてくださった道場の方々のおかげです。感謝の心で、ここで築いた人間関係を大切にしていきたいと思っています。

 

まだまだ未熟ではありますが、今後も稽古を継続して技を磨き、合気道の楽しさを少しでも多くの方々に伝えられるよう精進していきます。