有段者の心得

藤下和義

 

私が合気道を習い始めたのは45歳を過ぎてからである。若い頃と違い覚えることが大変になり、習っては忘れ、習っては忘れを繰り返している。これまでは技の名前や型の動きを覚える事を最優先に心掛けていたように思う。しかし、これから有段者になるにあたり、ほかにも心に留めて置くことがあると考える。

まずは礼である。礼に始まり礼に終わる、という言葉があるように礼儀をわきまえて感謝の心を忘れないようにしたい。また、威張らず・驕らず・怒りにまかせず、心をコントロール出来るよう心掛けたい。

 

合気道は日本だけではなく世界にも広がっていて、技の解釈や手技の違いを柔軟に受け入れ、懐の深さを見せている。普段の稽古だけではなく、普段関わらない方との交流や合宿などの稽古は色々な事を気付かせてくれる良い機会であろう。その中で大事なことは、相手を認めることではないかと思う。例え初心者でも年下でも下手でも上手でも、ひとりひとり尊厳があることを肝に銘じたい。